天使も神様も助けてくれないと思った時は・・・

ある日、台風が接近しているというニュースがある街に駆け巡りました。

風が強く、川の水も増水してきた頃、役所の担当者が一軒ずつ家をまわり、住民に貴重品をまとめて避難所に移動するよう指示しました。

住民は、一人を除いて全員が指示に従い、貴重品や思い出の品、パソコンや現金、通帳など重要なものをテキパキとまとめて車に乗せました。

その結果、さらに雨が強くなる頃にはほとんどの住民は既に避難を完了していました。

ところが、一人だけ避難をせずに残った男性は玄関にやってきた役所の担当者に「私は大丈夫です。神様が助けてくれますから」と答えていました。

街には氾濫した川から水が流れ込み、腰くらいの高さまで水位が上昇してきた頃、救助隊がボートに乗ってようやく例の男性の家にたどり着くと「安全な場所へ連れて行くのですぐボートに乗るように」と男性に伝えました。

しかし、男性は「いえ、大丈夫です。神様が私を助けてくれるはずですから」

そうしているうちに、洪水は街のほとんどの家を飲み込んでしまいました。

そこにヘリコプターで救助隊がやってきて梯子をおろし、男性に呼びかけましたが男性はまたもや「いいえ、神様が助けてくれますから」と助けを断りました。

これが最後にチャンスでした。

それから15分もしないうちに、男性の家は洪水に飲み込まれ男性は死んでしまいました。

男性は天国にたどりついた時、神様に裏切られた思いと怒りでいっぱいでした。

神様を見つけると、男性はこういいました。

「なぜ、あなたは私を見捨て助けてはくれなかったのですか」

神様は答えました。

「何度も助けようとしたではないか。人を送って避難指示を与え、ボートを送り、ヘリコプターまで飛ばしたじゃないか!それ以上、何をしてほしかったのだ」