ゆだねる。
そう聞くと、なんだか自分のこれまで大切にしていた何かを犠牲にしなくてはいけないような、そんな気持ちになる人も少なくないと思います。
そして、
なんで神の言うことを聞かないといけないの?!
私は、わたしなのに!!
と自分の内側のエゴが騒ぎ出す人も多いと思います。
ゆだねる。
確かに、初めはものすごく抵抗を感じると思うんですね。
でも、ゆだねる、
と言うのは、神という自分よりも偉い誰かのいいなりになることでも、自分の気持ちが無視されてしまうことでも、欲しくないもので我慢しなさいということでも、この人生は修行ですということでもないんです。
ゆだねる。
それは、任せておく。やってもらう。
ということです。
つまり、あなたが頑張って苦労してやらなくても良い。
ということ。
誰かにジュース持ってきて〜とか、ご飯作っておいて〜とか、やってもらいたいじゃないですか。
毎日、自分で掃除して、3食作って、洗濯して、働きに出て、お迎え行って、家に帰ってきても頭を悩ませて、赤ちゃんのオムツを替えて、離乳食を作って、寝かしつけて、お兄ちゃんの宿題を見てあげて、そういうのを全部一人でして、自分の時間もなくて・・・・
それに輪をかけて、旦那さんに「靴下片方どこ〜」とか言われたら最悪ですね(笑)
そんな風にやることだらけで大変な時に、誰かにそういう細々としたことを手伝ってもらえたら楽なのに・・・
って思いますよね。
もう、自分一人じゃ無理!!
って時に、助けてもらえたら楽なのに。
って思いますよね。
そうしたらやっと自分の好きなことでもできるのに。
って思いますよね。
ゆだねる。
というのは、そんなイメージです。
私たちが「身体」を維持するために、生活していくために、サバイバル本能をむき出しに生きている時ってものすごく疲れるし、不安だし、孤独だし、常に何かに追われている感じがして心が休まらないと思うんです。
そういう時に、自分でやらないでもいいですよ。代わりにやってあげましょ。
と、いってくれるのが宇宙やスピリットや神で、そうした存在にお願いしてしまうということが
ゆだねる。
ということなんですね。
昔の私の母は典型的なコントロール人間だったので、私に洗濯をお願いしておきながら、私が干すと、それを全部やり直すようなこともありましたし、買い物で私が選んでカゴに入れた商品を取り出し、他の綺麗なものと交換するなんてことも日常茶飯事でノイローゼになりそうでした(笑)
お任せできずに、細かなことも自分のやり方にこだわらずにいられない。
というのは、昔の私の母親の例みたいな感じなんですね。
側から見ると、笑ってしまいませんか?
頼んでおけばやってもらえて楽なのに、全部自分のやり方でないとだめ、安心できない。
そんな時、はいわかりました。と宇宙もスピリットもどうぞ、ご自身でやってください。と一歩引いて見守ってくれます。
スピリットや神というのは、全ての叡智と宇宙レベルの視野からベストな方法を選んで、最高のスキルで頼んだことをやってくれますから、お任せするということは、自分の限られた資源で行うよりも、はるかに効率よく、楽に、しかも、奇跡のような方法で実現していってくれるということなんです。
ゆだねる時に、一点注意が必要なのは、
本当の意味で助けてくれる。
という部分なんですね。
なんでもやってくれる。
というと、自分のエゴに従わせることができる「奴隷」のように天使や神、宇宙、スピリットのことを考えてしまう場合があるんですね。
高次の存在は高次の自分自身なので、私たちの中のエゴの奴隷ではないのと同時に、本当に魂が喜びを感じられること。それを与えてくれます。
その可能性がエゴには怖れにうつるので、ゆだねられない。任せられない。自分でやらなければ。
と思ってしまうんですよね。
または、お願いしたはずなのに、叶わない。という風に認識してしまいます。
本当に喜びを感じられることというのは、わかりやすくいうと、願ったものだと10%の喜びと90%苦労になってしまうものだとした場合、100%喜びを感じられるものを運んできてくれるということです。(ちなみにこうした場合、心の深い部分ではそれが手に入っても、90%苦労になるな・・・重荷になるだろうな・・・プレッシャーだな・・・とどこかで感じていると思います)
高次の存在というのは、自分の子供が欲しがるからといって、チョコレート30ダースとコーラ10ケースをプレゼントしない親と一緒です。
だから、何一つ犠牲にするものなんてないんですね。
本当に本当に欲しいと感じていること、そればかり考えてしまうもの、どうしてもそちらへ心が向いてしまうものというのは、ほとんどが魂からのサインなので安心してください。
何も犠牲になりません。
ちなみに、ゆだねるのが難しいと感じる方は、ゆだねてもゆだねなくてもどっちでもいいくらいで思っていていいと思います。
ゆだねられない自分を責める、とかは本末転倒なので、
誰にもお願いしないで自分で全部を背負って、頑張ってきた自分、偉いぞ!と褒めてあげてください。