私たちがエゴにとらわれているとき、今、うまくいっていないことにばかり意識が向いたり、過去の嫌な記憶ばかり浮かんできて、自分はなんて不幸なんだろう、自分はなんてかわいそうなんだろう、なんで自分はこんな風なんだろう、自分というのは失敗者だ、自分の人生は失敗だ・・・
そんな風に思う時もあるかもしれません。
人生が思い通りにいかないとき、エゴによって人と比べて自分を劣っているように思ってしまうとき、自分の人生も、自分自身も失敗しているように思ってしまうんですね。
そんな風に、失敗感や自己否定にとらわれている時、癒しの意図を持ってその気持ちを誇張して感じてみてください。
自分は最悪の失敗者、自分の人生は大間違い。そんな風に大きくして、その感覚を最大限に大きくして心で感じてみてください。
十分に感じていると、そこに新しいものがやってくるように感じます。
暗い闇を思い切り誇張して感じると、その中心に光がやってきます。
そこには、思わぬラッキーでうまくいった時のあの感覚が呼び覚まされてきます。
なんだかラッキーでうまくいってしまった!
けっこう自分ってツイてるじゃん!
ダメだと思ったのにうまくいった時のあの記憶。
自分だけなぜかすんなり出来てしまったあの時のこと。
本来なら無理なはずなのに配慮してもらえた経験。
偶然が重なって、欲しいものが手に入ってしまった時の嬉しさ。
なんだか自分だけ恵まれているような気がしたあの記憶。
そんな気持ちが、そんな記憶が呼び覚まされてきます。
誰でも、なんだかラッキーな経験ってあると思うんです。
ちょうど流れがやってきて、うまくいった経験があると思うんです。
なんだかわかんないけど、うまくいっちゃった・・・
っていう体験をしたことがあると思うんです。
そうだった!自分ってけっこうツイてた、けっこう出来ていたこともある!
そんな風に気づくと思うんです。
誰にでも人生の中でそういういい流れの時期ってあったと思うんですね。
そんな時の感覚というのは「愛されていることを知っている自分」ということができると思います。
それこそが、本当の心の置き場所なんです。
流れるようにうまくいった、運が良かったように感じた、愛されていることをわかっている自分。
それが本当のあなたです。
そういう時があったのに、いつの間にか罪悪感が積み重なっていったり、人と比べて自己否定したりして、自分の人生はうまくいくべきじゃない、こんな自分が幸せになってはいけない、って自分の人生がうまくいくことを禁じてしまってた人もいるかもしれません。
幸せでうまくいくことが怖くなってしまった、幸せでい続けると大変なことになってしまうとか、自分だけ幸せでいることに罪悪感を感じるとか、そういうエゴの声を聞いてしまってラッキなー自分、ツイている自分に蓋をしてしまったのかもしれません。
親や過去に自分を傷つけたと思う人に対して、傷ついている気持ちをわかって欲しくて、自分を幸せにせず、不幸でかわいそうな自分だと思うことにしたのかもしれません。
それで、ある時から、自分なんて失敗者だ、自分の人生は失敗なんだ・・・って言いながら、「失敗者」という着ぐるみを着てラッキーでツイている自分を隠してしまったんです。
でも、本当はすべてが流れるようにうまくいくことを知っていて、自分はツイていて、愛されているんだ、運がいいんだと思えるような自信と信頼を感じている心が、本当の心の置きどころだし、私たちの本質はそういう存在です。
生まれつきポジティブな人、親や育ちに恵まれた人、外見や才能に恵まれた人たちだけがそう感じられるんだろうと思っていた方もいるかもしれませんが、実は思い出すと、誰もがなんか自分ってラッキーでうまくいってしまったとか、けっこう珍しい経験したことがあるとか、自分は恵まれていた部分もあったとか、何かしらあるんです。
愛されていて、恵まれているのが本来のあなたなんです。
本当に、恵みに包まれているんですね。
でも、いつの間にか、そこから離れていってしまったんですね。
だから、もう一度思い出したいんです。
恵まれている、ツイている、なんだかラッキーで全てがうまくいってしまうのが私たちの本質なんです。
愛されているのが私たちなんです。