感じていることと出来事との関係

最近、松田聖子さんが関ジャムという音楽番組に出ていました。

そこで、大ヒット曲になった『あなたに逢いたくて』という曲ができた際に、「いつもなら歌詞に音楽をつけるけれど、この時は先に音楽が浮かんで、そこに詩がついた」とお話ししているのを聞いて、なんかにすごく似てる!って思ったんです。

その何かとは・・・?

あの曲を聴くと、別れた恋人を今も想っている情景を表現した音楽ってきっとみんな思うと思うんですよね、でも、あの曲の、曲の部分だけが先に出来上がった時は、「何の意味もなかった」んですよね。

曲部分には、彼も出てこなければ、別れて半年が経ったなんて全く関係なかったんです。

でも、その曲に合う「物語」は・・・って浮かんできたのが、別れた人を今も想っているというストーリーです。

 

これって、私たちの心と思考のメカニズムと同じだと思ったんです。

まず、曲だけのように、その時々に感じていることが先にあって、そこに後から意味がついていく。

私たちはいつも、自分が先に何かを感じていて、そこにストーリーを乗せていっているわけです。

だから、たとえばイライラしていて、そのイライラは上司のあの時のあの一言のせいだとか、この心の痛みは小さな頃の親とのあの出来事で・・・・とかイライラというのと、出来事は本来全く関係ないのに、私たちはそんな風に脳内で瞬時に組み合わせるという、松田聖子さんも驚きの作曲技(笑)を持っているんです!

こんな気持ちになったのは、本当はあの素敵な人とは何の関係もなくても、その素敵な人こそが私のときめきの原因だと脳はストーリーを作り上げるし、この不安はお金がないせいだとか、世の中が不景気のせいだとか、脳は感情に「後から」意味をつけます。

彼から連絡がないから不安になったのでもないし、携帯が壊れてイラついたわけでもないということなんです。

 

だからこそ、もともと誰もの中にあった罪悪感があらゆる心の揺れの原因だということを忘れずにいたいんですよね。

誰かが許せないことと、起きた出来事はリンクしているようで実は全く関係ないし、自分の苦しみと誰かがしたことは本当は関係ないんですよね。

自分がしたことと、相手の感じていることも関係ありません。

自分が感じている不快な感情も、相手が感じている不快な感情も、根本の原因は一つ、ワンネスを離れた時の罪悪感です。

だから、感情というのを恐れなくても大丈夫なんですよね。

心を丁寧に見て、ちゃんと本当の原因に毎回、戻っていければ(赦し)実はすごく生きやすくなると思うんですね。

なぜなら、感じている罪悪感を相手に被せなくてすむようになることで、相手を許せないという怒りからこれまでよりずっと早く抜け出すことができますし、他の人の感情の責任が自分にはないので、人付き合いが若干でも楽になると思います。

 

先に心に浮かぶ思いがあって、そこに世界が、状況が、出来事が開かれていく。

まずは、心が先にあって、心が映写機のように世界に映し出されている。

私たちが長いこと教わってきたことと真逆だけれども、奇跡のコースはその「思考の逆転」を求めているんですよね。

 

感情と出来事は本当は関係ないし、感情と他の人も、私たちが思っているような意味はなかったんです。