私たちが病と関わる方法には大まかに分けて3つの方法があると思います。
1つ目は、嫌い、憎み、攻撃し、排除しようとする方法。
2つ目は、見ないようにする、関わらないようにするという方法。
3つ目は、愛する、和解する、という方法。
この3つです。
今、新型コロナウイルスが流行して、世界中の人々がこれまでのような生活ができなくなっています。
なぜ、世界中が、政治家が、経済がこんなに混乱しているのでしょうか。
それは、病の重大さというよりも、未知のものであり、対処法がわからない、つまりコントロールができないという恐れからだと思うんですね。
コントロール下におけるものに対して、人はそんなに恐れを感じません。けれど、コントロールできないと思った途端、私たちのエゴはものすごい恐れを感じるんですよね。パニックに陥ります。
対処法がないように見える、コントロールできないというのは、国境を封鎖してしまうほどの恐れを感じさせるんですね。
怖がっているとき、多くの人は1番目の方法を取ろうとすると思いますが、ある物事に抵抗し、無くなって欲しいと思えば思うほど「敵」も抵抗します。
攻撃し、憎むというのは癒しにはならないんですね。
2つ目は無関心を装う、自分になんて関係ないと開き直る。まあ、自分は大丈夫だろうと思っている。感じです。怖い気持ちを感じないようにしている場合もあるかもしれません。あえて、向き合わないという方法です。
3つ目は、「愛」するという方法です。
形而上学者によれば、病気に対する恐れを癒すために、病と対話し、病が何を伝えたいのかを理解しようとする。という方法があります。
また、エイズなどの治療の一環として、実際にエイズウイルスに話しかけるというセラピーの方法があります。
コロナが怖い方は、実際に、コロナウイルスと対話してみると良いと思います。
愛することで、和解が起こると、すんなり消えていってくれたり、悪さを起こさないですみます。敵ではなく、味方になってくれるそうです。
コロナウイルスだと、ちょっと可愛いくないなあ・・・なんて思う方はコロちゃんとか、恐怖心が和らぐ名前をつけてもいいかもしれません。
自分の気持ちを正直に伝えます。そして質問したり、会話したりしてみます。
コロナからも返事をもらいます。コロナの声を聞いてみましょう。
例えばこんな形になるかもしれません。
親愛なるコロちゃん
今、世界はあなたの話で持ちきりです。そして、怖れています。あなたはどうして今、そんな風にいろんな人を感染させているんですか?私は、私の家族や大切な人たちがかかってしまうことを怖れています。あなたは本当は何がしたいのですか?家族を守るために、私は疲れています。あなたは私の身体の中では生きられないことを知っています。
私たちは、あなたを敵役にすることで、家族と前よりも協力する機会が増えました。どれだけ、家族を愛していて、大切かがわかりました。面白いことに、前よりもずっと、思い切り生きたいという生命力を感じるようになりました。不思議ですが、外側の危機を感じる中で、自分の中から強さや行動力が溢れてきたように感じています。ありがとう。
コロちゃんからの返事
私はあなたを手伝っています。私にあなたやあなたの家族を殺したり傷つけたりする力はありません。それはあなたもわかっているとおりです。私にはそんな力はないよ。ちょっと驚かせるくらいの力しかない。それなのに、みんなが怖がりすぎてるんだよ。私はみんなの役に立ちたくてここにいるの。
でも、もうやめて欲しいならいつでもやめるよ。でもやめてもいいの?普通の今までの生活に戻っちゃったらまたやる気なくなるんじゃないの?極限状態や緊張感はいらないの?なくて大丈夫なの?ちゃんとできるの?私いなくなるよ?ちゃんとできる?
コロちゃんへの返事
ありがとう、私に協力してくれるためにいてくれるんだね。あなたが協力してくれていることはわかりました。いなくても大丈夫だよ。ちゃんと、その気持ちを受け取り、前へ進んでいきます。
と。こんな感じになります。
きっとあなたにはあなただけの特別な会話があると思います。
この対話の後、「コロナ」と聞くと、これまで感じていたような嫌な感じや怖い感じていた方も、コロ奈とかコロちゃんとか人の名前を聞いた時のように少し安心するかもしれません。
コロナは「敵」というよりも、あえて言えば「敵役」を演じて、大切な何かを伝えようとしてくれている気がしています。
それは、私たち一人ひとりによって違うと思うんですね。
人が強い怖れにさらされると、自分は何を本当に愛しているのか、どう生きたいかというような大切なことがより明確になるんですよね。
強い怖れを感じると、心が開くんです。そして、愛が呼び覚まされる。
それは、陰が極まると陽に転じるようなものです。
茶葉は熱湯の中に入れることでようやく、お茶が抽出される。
という諺があります。
ぬるま湯の中に浸かっていると、いつまでもその人の本当の役割というのは果たせないんですね。
今は、国家もそうですし、社会も、個人も、多くの人たちにとっての産みの苦しみの時であり、より良い「新しい」ステージがやってくる前触れと捉えることもできるのかもしれません。
それを「目覚めの時」と表現する人もいるかもしれません。
それを「世界が一斉に飛躍する時」と表現する人もいるかもしれません。
コロナが怖いと感じた時は、こんなイメージワークがおすすめです。
気味の悪いウイルスという姿の仮面を外すと、その内側には眩い光が存在しているのをイメージしてみてください。パカっと仮面を外すと、内側からは美しい光が現れます。
そこに、天使が現れて、その光を包み込みます。そして、天使の愛でコロナが包まれていきます。愛へと変容されていきます。
コロナが美しい愛の光になるところを見てください。