人との距離感で悩んでいませんか?(自分の感覚を信頼する)

私たち誰もに、他の人との「心地よい距離感」と「不快な距離感」があり、それは誰でも感覚として認識できるものです。

それは頭で考えるよりも、ずっと感覚的なもので、Aさんとは1ヶ月に一回くらいメールするくらいが良い。Bさんとは1週間に一度くらいメールでやり取りしたりたまにはランチなどをしたい。

そんな風に誰にでもこの人は自分と合う、あの人はたまにくらいがちょうど良い。というようなしっくりくる感覚があるのです。

そして、その距離感に応じて話す内容や関わり方というのが変わってくるんですね。

クライアントさんの中にはお母さんからの電話やメールが頻繁で辛い。という方がいらっしゃったりするのですが、それは自分にとって不快な距離感だからなんですね。

「親からの連絡をそんな風に思ってはいけない」「自分がどこかおかしいのかな?」というのは思考の声で、感覚ははっきりと「もっと距離が欲しい」と感じているということです。

友人からの連絡でも、頻繁に長文メールや心の葛藤や悩みが綴られているメールが送られてくれば「キツイ」「苦しい」なあと感じるかもしれません。

その「キツイ」「苦しい」という感覚を信頼してください。

頭の声は「自分は冷たいのかも」「相手を見捨てられない」「相手がかわいそうだ」と語りかけてくるかもしれません、けれど「キツイ」と感じている時、多くの場合相手に依存されていたり、支配されていたりするのです。

相手がなんだか近すぎる。

そう感じているとすれば、それは相手が支配的になっているのかもしれません。

もっと近い方がいいという距離感の取り方が「支配性」なのです。

そのエネルギーから逃げ出したいと思うのはとても自然なことですし、距離を置きたいと思うのも普通のことです。

 

また、パートナシップではよく起こりやすいのですが、相手が自由を欲しがっているように見える時や、あまり連絡を取りたがっているように見えない時、距離を欲しがっているように見える時は、相手が現在の距離感を辛く感じているのかもしれません。

自分は相手に近づきたいけれど、相手がそれだと「キツイ、苦しい」と感じているのであれば、おそらく自分自身も何か無理をしているはずです。

その時は少し「お互いのため」に距離を置くことです。

多くの人は、相手にケアや助言、励ましなどを与えることこそが「愛すること」だと認識していますが、自由を与える、必要としているスペースを相手に与えるということも「愛」であり、より自立している側のパートナーというのはそうした形の愛を必要としていることが多々あります。(パートナーにケアや励ましを与えることを理由に相手により近づこうとしている方もいます。これは相手に与えることよりも自分がもらおうとしている行動になります)

 

いつもメールの返信がこなくなる、相手が離れていってしまいがち、そんな方は不安が強いことが多く、そのため相手との距離を縮めやすく(頻繁に連絡をしたり、自己開示しすぎ)、それが原因で人間関係において困難さをを経験していることが多いと思います。

そうした方は、「自分と他の人との距離感が近すぎる」ということを認識して少しずつ離れた距離を保つことに慣れていくと(自立する)、初めは距離が離れることが不安でも、最終的には自分自身も楽になっていき、人間関係の困難さも減っていきます。

相手に近づきすぎ、距離を縮めがちで相手に距離を取られてしまい辛い、という方は自分から少し距離をとり、自分自身や自分の人生に目を向けることで、相手にスペースという愛を与えるレッスンをしていくと、パートナーからは共に過ごす時間として愛が返ってくるでしょう。

 

不安があまりにも強く、その不安を感じたくないがあまり(見捨てられる不安)逆に自立しすぎてパートナーや周りの人と距離を置きすぎる。というパターンもあります。

この場合は依存的な人やパートナーを引き寄せやすくなります。(相手は自分の中の抑圧している依存性を誇張して表現します)

毎回、依存されやすい、支配されやすい。という方は自立しすぎて他の人と距離を置きすぎていないか、ということを確認してみても良いかもしれません。

自立しすぎていたと感じた場合は、感じてこなかった大きな不安が自分の中にあったことを認め、もう一歩相手や周りの人たちに自分から近づいていくと良いでしょう。

(自立しすぎている方の多くは、過去に誰かに依存して見捨てられたり裏切られた経験がある方がほとんどです。また現在、親や過去のパートナーに依存している可能性もあります。その場合も不安定な愛着の根元は親子関係の中で見捨てられ不安を体験したことです。)

人に近づいていく過程では、これまで抑圧していた「見捨てられる不安」がもどってくるかもしれません。それでも、それは癒しの過程であり、他者との親密なリレーションシップに一歩ずつ近づいていっている証拠です。

もう2度とあんな苦しみは経験したくないと思って抑圧したその不安が戻ってくるのですから、恐ろしくて逃避したくなるか、再び人間関係から引きこもりたくなるかもしれません。けれど、癒しのために起こっていることですから必ず乗り越えることができますし、その先には安心できる繋がりが待っています。

超自立の方が、見捨てられ不安を克服し、超依存の相手に歩み寄った場合、依存的だった人が逆に「引く」ような場合があり、噛み合わなくなる時があります。

その場合、相手はいわゆる「運命の人」「ベストパートナー」ではなく、癒しのパートナーとして出会った相手であることがほとんどです。(お互いに同じ傷を持っていて引き寄せられています)

超自立、超依存の関係というのは、原家族関係の癒しの延長であることがほとんどなので、(多くの場合、意識していてもしていなくても親、兄弟への依存や執着)癒しの段階が終わるとお互いがお互いの次のステップに進みます。

 

最後に・・・

人間関係における自分の中の感覚を信頼してみてください。

相手と距離を置きたい、距離が欲しいと感じている時は距離をとることに罪悪感を感じずにいてください。それは相手にとってもベストであり、相手が自立し自分の人生を送る手助けをすることにもなります。

相手がいなければ生きていけない、そんな風に不安が強いのであれば、相手がいてもいなくても本当は生きていくことができる強さが自身の内側にあることを信じて、自分の人生を充実させていきましょう。自立すると人間関係も良くなっていきます。

また、あなたが自立しすぎていて、誰とも繋がっておらず、心のどこかで寂しさを感じているのなら、少しずつでも良いので誰かに一歩近づいてみたり、自分の気持ちを話したり、他の人と関わってみてください。