借金の問題を心理的な面から解決するには

これまでたくさんの方のお話を聞かせていただいてきて「借金」を抱えて”悩んでいる”方の多くに見られる「ある特徴」があります。

それは、

①心の負担

②父や母から”もらいすぎた”という感覚による罪悪感

③空虚さと欠乏感

です。

 

今の時代、国でさえも国債という債務を抱え、大きな会社ほど大きな資産と共に負債を抱えています。航空会社はジャンボジェット機を何億円もの借金をして購入し、日々多くの人を輸送し、何億円もの収入を得ています。

ほとんどの人は住宅や車を購入するにもローンを使用し、インターネットの接続料金や保険料、ちょっとした買い物にクレジットカードを使う時代。

ネットで買い物ができる時代になってからカードローンなどがよりしやすくなっているのではないでしょうか。

一昔前までは「借金」というと悪いイメージ、ギャンブルや放蕩で身を滅ぼした人が作ってしまうように見えましたが、現在ではほとんど誰もに「負債」というものがあります。アメリカの統計では、国民一人当たり平均して800万円の借金があるとのこと。

まずは、自分に「借金」があることで自分はダメな人だ。と思っている方がいるのであればそんな風に思う必要がないということをぜひ知っていただきたいと思います。

借金があるということは、借金をしている人間というアイデンティティに関わる問題ではなく、ただ、移りゆく一つの状態にすぎません。

実のところ、借金(ローン)があっても、普通に返済し、好きなものを購入し、楽しみながら人生を生きている人がほとんどなのですから。

そんな中で、借金があることで悩んでいる、自分を責めてしまう方というのは借金がある以上の問題を自分自身で感じているのかもしれません。

それはもっと言えば、借金そのものが問題なのではなく、

「心が抱えている重荷」「自己否定の感覚」

ことこそが問題であるということです。

 

心理的負担という借金

借金というものがあるから、それが心理的な負担になっているというよりも、心理的な負担が先にあり、借金が積み重なっていくと考えてみましょう。

借金があるだけではなく、借金問題で”悩んで”いらっしゃる方は「心理的に負担」を感じていないか。というところを一度見てみることをおすすめします。

多くの場合は親やパートナーの人生を背負っているように感じている「心の負担」というパターンです。

小さな頃から自分が父や母(祖父母や兄弟)を助けなければならない、自分が父や母を幸せにしなければならないと思い込んできた方は、他人の人生の責任を背負いすぎる傾向があります。(その反作用で自分の人生には無責任になり、他の人に自分の人生の責任を負わせる結果になる方もいます)

自分以外の誰かの人生を背負っていること、それが心の負担になっています。

幼い頃、父や母が不幸だったことを無意識のうちに自分の責任だと感じてしまい(子供はそのように解釈してしまいます)大人になると、人によっては親、兄弟、またそれ以外にも困っている人を見つけては助け続けたり、あえて大変な人を選んで交際する傾向もあります。

このパターンから抜け出すためには、誰も本当の意味で自分以外の誰かを助けることも、幸せにすることもできないことを受け入れ、親や他の人と自分の人生を切り離すことが大切になってきます。親やパートナーの人生を背負っている感覚というものが、まさに心の負担や重荷になっているので、まずはその荷物を降ろしてあげて親やパートナーに遠慮することなく、自分が幸せになることを選び取っていくことが大切です。

親以外にも、自分以外の誰かを幸せにできなかったり、助けられなかったという罪悪感があれば、それも手放してください。

本人が望んでいない限り、誰も助けられないし、幸せにすることはできないのですから。

 

まずは自分の人生を生きること

他の人の人生の責任を取りがちな方は、まず、お金だけではなく、自分が感じる感情も含め自分の人生に100%責任をとって生きることを目標にしてください。

借金問題で悩む多くの人は「自分の人生の責任を100%とって生きる」ということだけでも大変に感じるかもしれません。

借金問題で悩んでいる方で、これまでお伝えしたことが当てはまる方は、それが親であっても、友人であっても、誰であっても、完璧に境界線を作り他人の人生と自分の人生の境界をはっきりと切り分けてください。

 

自分以外の誰かを幸せにしよう、助けよう、喜ばせようとすることを一旦やめてください。

他人に幸せにしてもらおうとすること、他人に認められようとすることも一旦やめてください。

大変な状況にいる他の人に同情したりかわいそうだと思うのもやめてください。

 

親や他の人のことを救おう、助けようという行動は一切ストップして、まずは自分で自分を救えるよう、自分を慈しみ、本当に自分を自分の力で幸せにできるよう、自分の人生だけに集中して生きます。

これまでお話ししたパターンで借金のことで悩む人の中には、他の人の人生を背負いすぎている分、自分の人生が生きられなくなり、自分の人生の責任を他人に負わせてしまっていたり(借金の返済を誰かにしてもらう・家族にお金を無心する・精神的に人に頼りすぎる等)、他の人を喜ばせ、他の人に自分を喜ばせてもらうことを期待するなど、他の人の人生と自分の人生の境界がごちゃごちゃになっている傾向も多々あります。

ですので、まずは、

他人の人生ではなく、自分の人生を自分で生きる。

ということを目指してください。

簡単に言ってしまうと、他の人の人生に首をつっこむのをやめる。お助けマンをやめる。他の人に期待したり、自分の幸せの源になってもらおうとするのをやめる。

ということです。

自分の手で自分を幸せにできるまで、他の人を助けたり、幸せにしようとすることはお休みしましょう。(この段階で人助けに走る方の多くは、本当は自分が助けて欲しいと思っていますし、自分のことをかわいそうだと思っているからです)

 

お金を与えてくれた人、助けてくれた人に感謝する

借金の問題で悩まれている方の中には、一番初めに話した②父や母から”もらいすぎた”という感覚による罪悪感がある方がいます。

親から借金をしている。(親に借りがある)

という重荷や罪悪感と言えるのかもしれません。

この罪悪感はシンプルに親に対しての罪悪感として感じる方よりも、親に対しての「怒り」として感じる方も多いです。

親がお金に困っていたのに自分に与えてくれたことで罪悪感を感じている方もいれば、

親が子供を手放したくないという思いや、かまってあげられないという罪悪感から、ついつい子供に与えすぎてしまう場合もあります。それを子供側が受け取り続ければ罪悪感や心の重荷となりえます。たくさんもらいすぎてしまってごめんなさい。お返しできなくてすみません、という重荷や罪悪感の思いが、いつの間にか親に対しての怒りに変わっているというパターンです。

本来、お金そのものにはなんの意味もありませんが、幼少や子供の頃の経験によってはお金というのはコントロールの問題とつながっており、

お金を与えることで相手をコントロールできる=お金をもらうことでコントロールを受けなければならない

という気持ちになる人もいるかもしれません。

そのような心理的な問題があれば、お金を与えたり、受け取ることに抵抗感が生まれるはずですから、必然的にお金を遠ざけるようになります。

ちなみに、お金=愛なので、このブロックがある方は愛を受け取ると相手からコントロールされる、愛を与えれば相手は自分の思い通りになるはず。そう無意識に信じている方も多く、受け取り与えるという愛の循環が上手にできないため、人間関係、特にパートナーシップの困難さを感じている方も多いかもしれません。

このパターンがあると、愛してくれる人を遠ざけ、愛してくれない人を好きになることが多々あります。愛を受け取ることにコントロールや支配される怖れを感じるからです。

このパターンがある方は、愛とお金の関係に困難さが表れているはずです。

愛とお金に支配やコントロールが結びついてしまっているのです。

無意識のレベルに「愛もお金も怖いもの」という観念が入っているはずです。

 

このパターンを癒すためには、

お金をくれた人、お金の問題で助けてくれた人、貸してくれた人、お金を与えてくれた人たちに対してただシンプルに感謝してください。

できる方は、「親」を許すことが抜け道になります。

自分の親が自己犠牲をはらい子供に与えていたり、お金や物を与えたことの見返りを要求したりしていれば、お金を受け取ることは怖いこと。悪いこと。と怖れや罪悪感を感じるかもしれませんが、その気持ちをただ感謝へと変えていくことで豊かさを受け取る道へと一歩進むことができます。

お金をくれた相手に対して、悪いなと思うのではなく、ただ与えてくれたことや支払ってくれたことに感謝してみましょう。

母や父が無理して与えてくれたことに罪悪感ではなく、感謝してみてください。

同じように、クレジットカードの会社やローンの会社にも、自分を信頼し先にお金を貸してくれたことによって自分がしたいことがすぐにできたり、貯金することなく時間をかけずに欲しいものを手にする機会をくれたことに感謝していきます。

そのお金によって手にしたもの、家や車、洋服や家具、本や知識などにも思いをめぐらせ感謝します。

私たちは自分の発するエネルギーがシンプルに現実に現れてくる世界に生きています。

請求書の支払いや取り立てにイライラしたり、お金をくれた人、貸してくれた人に罪悪感を感じていればお金を遠ざけたり、さらに借金がかさんでいきかねません。

自分自身の内側からお金を受け取ったことに対する罪悪感ではなく、ただ「感謝」を溢れさせれば、もっと受け取れるようになり、お金や愛がやってきて借金問題の解決へと導かれていきます。

心の内側の状態が外側の状態を作り、自分が発している波動と同じ状態を外の世界にも引き寄せます。

いつでも自分の感情が先なのです。

感謝は相手のためにするものではなく、自分に幸せな気持ちを感じさせてあげるという一つの選択です。

このパターンの方は愛やお金を受け取ることに怖れを感じたり罪悪感を感じたり、お返しすることを考えずに、

感謝とともに、受け取る。

というレッスンが役にたちます。

恐れの気持ちが湧いてきても、感謝に焦点を当て直すことや、「私はお金や愛を受け取っても安全です」というアファメーションも役にたつかもしれません。

『母親を許す』

ということは人によってはとてもハードルが高いかもしれませんが、女性性の「受け取る」という側面を癒すことができます。

また、母親を理解し、許すことで自分の中に満たされた感覚が生まれ、お金の流れや人間関係が変わります。

 

※親との関係で作られたパターンというのは、自分の親と自分の祖父や祖母の代でも行われていた事なので、親もある意味は被害者的立場とも言え、親が「悪い」と親の責任にすることはできません。できることは、親を責めるのではなく、自分の心を癒すことです。

 

自己否定が借金として現れる

いつも何かに追い立てられているような気持ち、それは多くの場合「このままの自分ではいけない」という思いです。

未来に何かを求めて、現在の自分や他の人と比較し、今の自分や置かれている場所を否定したくなる気持ちです。

現在の自分を否定したり、今の状態を否定していると、必然的にこのままではいけないと焦りを感じたり、駆り立てられるような気持ちになります。

その焦りや駆り立てられる気持ちというのは、どうしよう、どうしようといつもお金の心配をし、支払いに追われている心理状態とよく似ているように思いませんか?

このままじゃダメだ、どうしよう、どうしようという駆り立てられ、焦る気持ちがあっても、その気持ちに促され行動し続けられる人は借金がありながらも、そのための返済のお金をなんとか稼ぎ続けるでしょうし、(この場合お金が貯まらないというお悩みがあるかもしれません)気持ちは駆り立てられているのに、行動も取れないという状態になってしまえば借金は増えていく一方になるかもしれません。

このままじゃダメ、みんなに認められるような自分にならねば、という焦りの気持ちが色々な教材や本、占いやセミナーなどを購入し続ける結果になる人もいれば、エステや美容器具、化粧品などに過度に投資する人もいるでしょう。アルコールやゲームの課金、嗜癖などに散財し、逃避するかもしれません。

自己否定の欠乏感を埋めるために借金をしてしまったのか判断するためには、買ったのに使っていないものがたくさん家に溢れていないか、確認してみると良いかもしれません。

焦りから購入したもの、空虚さを埋めるために購入したものは使用されずに放置されていることがほとんどです。

お金はそうしたものに姿を変えているので、決して豊かでないわけではないのです。使っていないものを勇気を持って手放していくことで、お金という形の豊かさを受け取るスペースを作り出す必要があるかもしれません。

このパターンの方の場合は、人に認められるための行動、人に認められるような自分になるために頑張ることをストップすることです。周りにどう思われるか、周りにどう思わせたいか、周りに自分をどう印象付けたいか、ということもやめると散財を防げるようになります。

その上で、

周りにどうみられるかや肩書きや将来のキャリア形成のためでもなく、ただ今、自分が喜ぶために何かをして生きる。

今や日々の喜びを大切にして生きるようにしていくということが大切です。

そのために自己啓発書やスピリチュアル本を読むことをやめて、小説を読んだり、ピアノを弾いたりするかもしれません。セミナーに行くより、小旅行に出るかもしれません。ブランド品を買うよりも、肌触りが良く個人が愛情を込めて作った品を選ぶかもしれません。

今の自分ではない何かになろうとして時間やお金、エネルギーを費やすのではなく、不安かもしれませんが、将来のためではなく、今、自分を喜ばせてあげる生き方をしていくと、その喜びや満たされた波動、情熱が必ずや本来いるべき場所へと運んで行ってくれるはずです。

 

私の師は「頑張るのをやめると豊かになれる」と良く言います。

今にくつろぐこと。未来の流れを信頼すること。が豊かさへの道なのでしょう。

自分を直そうとするのではなく、誰かにどう思われるかを気にするでもなく、ただ喜びのためだけに生きる。

本当はそれがみんなしたいはずなのです。

他の人(多くの場合は無意識でも親)に認められたいと思っている人も、他の人に認められる自分になれたらその時はやっと喜びのためだけに生きられる。それを自分に許可できると思っていたりします。劣等感を取り除けたら、やっと自分の好きなことをして生きられると思っていたりするのです。

ですから、今からそれを先取りして”いわゆる”「自分が喜びを生きているパラレルワールド」に移行してしまいましょう。その世界に自分が先に行くのです、そうすればあとのことはついてくるでしょう。

 

ちなみに、日々の支払いにも困窮している場合は、日雇いのアルバイトを増やすなり、不要なものを売るなりしたほうが心が安定する場合も多々あります。

家にじっとしていて、引き寄せようと思っても心の不安が拭えないのであれば、身体を動かしたり誰かと繋がってお金を受け取るほうがずっとお金の「引き寄せ」に役にたつ場合もああるからです。

 

どうしたら借金が返せるか・・・

ではなく、

今日、何をしたら自分が一番幸せに感じるだろう。

そう自分に問いかけてみてください。

 

いつかのためや他の人たちのためではなく、本当に今の自分のために生きてください。

 

最後に・・・

借金そのものは問題ではありません。

大富豪であり、お金のメンターでもあるロバート・キヨサキ氏は破産を何度か経験していますし、アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏も破産の経験があります。大統領になるような人でもです。つまり、借金をして、破産したからといって世の中の人の尊敬や信用を失うわけではないということです。

ですから借金に罪悪感を感じないでいてください。

借金があってもどうか幸せでいてください。

 

今回は自分でもできる癒せる方法をご紹介しましたが、お金の分野の癒しをサポートできるコースもありますので、自分では難しい場合はご相談ください。

お金の癒しコース