お金に追いかけてもらう

ずっと昔、はるか遠くの国でのお話です。

一人の若者が彼の師にこうたずねました。

 

「私の願いは無限の富を手に入れることです。

その富を使って世の中の人々を助け、癒してあげたいのです。

人生に豊かさを作り出す秘訣を教えていただけませんか?」

 

師はこう答えました。

 

「どのような人間の中にも、二人の女神が住んでいる。

そして、誰もがこの女神たちを深く愛している。

しかし、お前には知っておかねばならない秘密がある。

それを教えよう」

 

「お前はどちらの女神も愛しているが、

惚れるのは一人にしなくてはならない。

それはサラスヴァティーという、芸術・学問・知恵の女神の方だ。

この女神だけを追い求め、愛し、かまってやりなさい。

 

もう一人の女神はラクシュミー、富の女神だ。

お前がサラスヴァティーばかりかまっておれば、

ラクシュミーは激しい嫉妬心を抱き、

お前に関心を払うようになる。

芸術・学問・知恵の女神を好きになればなるほど、

富の女神はお前を追いかけてくるようになるのだ。

お前のいくところならどこにでもついてきて、

決して離れようとはしない。

これが、望んでいる富を永遠に手に入れる秘訣だ」

(参考:富と宇宙と心の法則 ディーパック・チョプラ著)

 

世の中の多くの人は、お金を欲しがり、お金を追いかけ、お金のために奮闘努力します。

そうすれば、初めて自由ができて、好きなように生きられる、好きなことができる。

そんな風に思うからですよね。

 

けれど、自分の中にある、創造性や叡智、学びたいという欲求、

愛を表現したいという気持ちを突き詰めていけば、

必要なお金というのはどこからでもやってくるということなんですよね。

 

人生の大きなトリックは、お金の保証があればそれをやるのに・・・と思ったそれを、お金の保証がないうちに取り掛かる事で道が開ける。という事です。

真逆の発想が必要なんです。

お金ができたらやろう、お金が大丈夫そうならやってみよう・・・ではなく、あなたがそれをする事で、お金の方が大丈夫になるのです。

外の世界の状況にあなたが合わせるのではなく、あなたがそうあるべき姿になる事で、外の世界もあるべき姿になるんですね。

 

チョプラウェルビーイングセンターの共同創設者であるデビッド・サイモン博士は、こんな風に言いました。

「豊かさのシンボルとも言える、大きな家、新しい車、

華やかなジュエリーは、一時的な喜びを与えます。

しかし、豊かな愛や情熱、創造性で溢れる人生にコミットすれば、

豊かさのシンボルがあなたを追いかけるでしょう。」

 

お金がないと生きていけない。だからお金を一番に考える。

そんな風に、私たちの多くは教わってきています。

だから、お金のために、いろいろなものを犠牲にしてきているんですよね。

でも、お金を一番に考えて、大切な想いを後回しにして、それで本当に豊かに、お金持ちになれているのでしょうか。自由になれたのでしょうか。

もし、そうではないとしたら、これから何を追いかけますか?